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day&day::『Unfold』の背景

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『Unfold』の背景
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昼の夢・夜の夢」というテーマをたんじあきこさんにお伺いしたのと、
コバヤシユウジの、冬の“照明作りたい熱”が重なって、
今回できた作品が、この 『 Unfold 』。
開く、ほころぶ、展開発展する、などという意味があるそうだ。




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私はこの照明の製作段階で、
象牙椰子を染めた『千鳥ブローチ』が先に仕上がっていたので、
「木々にとまる鳥」と「鳥かご」のイメージになるの? と彼に言ったのだけど、
それは違うのだと言う。


まず「鳥かご」という具体的な物のイメージをもってしまうと、
製作段階でどうしても意識してしまって
「鳥かご」を作ってしまうのだと。

実際ボツの試作がいくつかあるのだけど、
こうしたい、という物的な意図が介在すると、
最終的な作品がつまらないものになるというのがよくわかる。

私は今回の作品作りを見ていて、
彼の理屈としてではない、表現者としてのエネルギーを強く感じた。
実際、ふだん展示会に参加するときは、
随分前の段階で作品をすでに完成させているのだけれど、
今回はスタート直前まで作品作りを練っていた。こんなのははじめてで。

彼は徹底的にシンプルな造形を深めているとおもう。
シンプルとは聞こえはいいけれど、つまらないとも紙一重で、
私の立場では今まで10年、緊張することも多々あった。
今は、作り手と、使い手の感じ方のシンクロニシティに重きがあると考えている。
(と最近気付いた。笑)
そいでそいで、その方に身をゆだねていけるようになって、
その流れが、そもそも
今回たんじさんやウレシカさんからお声かけいただいた事にも繋がったのかなとも思う。
ユウジさんはずっと前からウレシカさんが大好きでよくお買い物させていただいていたから。
いずれも、いい機会をいただけてよかったと思っている。




もひとつ今あらためて驚いている要因がある。

先月から使っている旧暦手帳の作者の高月美樹さんのブログで、「THRIVE」という映画を知った。

高月美樹さんのブログ ・ 映画「THRIVE」

P&Gの御曹司フォスター・ギャンブル氏が、8年の構想を経て
摑んだ情報、宇宙のしくみ、そしてこれからの提言を総括的にまとめた映画。
ここで、『Torus構造』というものが重視されている。
銀河のかたちとミクロの原子構造は同じで。
オレンジやリンゴの断面と、
地球の磁場と太陽のエネルギーの放射も同じTorusを描いている、と。




www.harmonicresolution.comより)



彼の中で当初から、”放射”のイメージが湧いていて
製作の意識はずっと“放射”にあったことを知っている。
そのイメージを足したり引いたりして、照明『Unfold』は仕上がった。
わたしがこの照明をみてきれいだな、気持ちがいいなとおもうのは、
こういう宇宙や自然のめぐりへの意識とも重なるのかな、と。



話が壮大になってしまいました。
ウレシカさんでの展示『昼の夢・夜の夢』は、2/27までです。是非。