美の壺 |
3月の数字漬け、考えなおさなくては….。
頭が数字脳になって疲労している。
(確定申告、もっと気の利いたデザインだったり、
やわらかい用語だったりしないもんだろか。)
切替できなくてどうしよう、と途方にくれてるとき、
押入れに「美の壺」のDVDをみつけて観た。番組放送当初の頃のもの。
「琉球の染色」「文豪の装丁」「和箪笥」「織部焼」…
…いいなあ、しみじみ。
サックスの音色もいい。当時の谷啓もすごくいい。
ああわたしはやっぱこーいうのがいいなあ。
キレイだなーって思えるのって大事にしたいわあ….。
と思ってたら、こないだ息子が“キレイ”を熱弁していたのを思い出した。
「おかあさん、
オレ今日学校で先生の道具とかある部屋の掃除したんだけどさあー、
棚にねえ、円すいとか角すいとかの模型がいっぱいあってさ、
すっげーキレイだな〜、って思って、超興奮してドキドキしたんだよね。」
もうそれはそれは目を輝かせて言うのです。
……円柱ね、円すいね、今算数で習ってるんだよね…汗
(モジュロ演算の次は角柱円柱、角すい円すいブーム?)
ご飯の時に突然「円すいの面積の求め方が何故そうなるのか?」と
話をしだしてとまらない。
時に電卓で遊んでたり、ノートに図形描く練習をしたりしている。
国語帳表紙にも図形。
家庭科で作ったフェルトの手紙入れにも図形。
(なぜに六角すいをここで赤で刺繍する?)
ある晩、お父さんが読んでいたアウトドア雑誌をのぞきこんで、
彼は興奮しだした。
「え? すげーすげー!!おとうさんっ、これ何すい???」
………。(テントね。)
「図形って超キレイ」が根底にある。彼の美の壺。