Byerのメイン・ラウンジャーと、くすの木枕 |
20年近く前、わたしがはじめて買った椅子です。
ひとり暮らしをはじめたとき、椅子暮らしに憧れて、
「ソファ欲しいなあ…でも買えないなあ…」と思ってたとき、
お店でこれみて座ってみたら、角度がよかったので、
買った記憶があります。
ユウジさんが今、
折り畳めたり、小さく収納できたりする家具の構造に興味をもっていて、
あれこれ勉強しているのですが、
「あれ、なんか昔椅子持ってたよね?」と倉庫からひっぱりだしてきました。
座面の鮮やかなブルーは、すっかり色あせていましたが、
なんとも、懐かしい…。
折り畳み家具の造作は、アウトドアファニチャーに面白いものが多く、
キャンプに詳しいshakerさんにお伺いしたら、
この椅子はByerのメイン・ラウンジャーという椅子だそうです。
Byer社は1世紀以上にわたって、
米軍やキャンパーに野外用家具を供給してきた老舗のメーカー。
これはむかしアメリカ・メイン州の自社工場で生産していたときのもので、
今現在はつくってなく、
アウトドア・マニアの中ではそこそこなお宝モノ…だそうです。
思い出いっぱいだし、大事にしよう!
…でもユウジさんは違うらしいです。
座り心地がとても悪いと気になるようで、
そんなわけでのオマージュ的新作はこちら。
ときどき自分のたのしみの家具をつくってます。大事なことですね。
ちなみに、そんな折り畳み構造勉強の中で、
「クスノキ枕」というものを買いました。
沖縄の漁師が小舟の中で枕として使ったり、
三味線を弾く際に座ったとされる伝統民具だそうです。
沖縄名はアジマックワ。高さを2段階で調節できます。
で、これ、一枚の楠の板からくりぬいて作られています。
すごい。アノニマスな美しいフォールディング家具だと感心しています。
この枕はわたしが気に入って独り占め。