Martine マルチーヌの絵本 |
ずっと欲しいと思っていたブックローン出版のファランドールえほん。
版は1979年とある。幼き日々、よく読んでいたのだ。今は絶版となっている。
とくに好きだった、マルチーヌシリーズ。
この「りょうりのべんきょう」と「かぜをひく」は特に思い入れが強く。
りょうりの本をプレゼントされてうれしいマルチーヌ。
いろんなりょうりを覚えていく。
じょうずにつくるには、ぶんりょうがだいじ、じかんがだいじ。
がんばってるんだけど、マルチーヌは遊んでいて火にかけた鍋を忘れたり、
飼っている猫に気を取られて吹きこぼしたりとこちらをはらはらさせるのだった。
この母娘でかごいっぱいの豆の皮をむく場面には憧れた。
今あらためて見て、描かれているツールたちのなんて魅力的なことか。
マルチーヌの表情が、どんどん自信にみちてくるので、
わたしもマルチーヌみたいになりたい、って思ってた。
その成長を楽しみに見守るまわりの家族たちがいいな、って思ってた。
originally published in French under the title:"MARTINE FAIT LA CUISINE"。
生き生きとした子供達の表情と、しゃれた異国の空気と、
うっとりする色彩で描いたマルセル・マルリエは、昨年80歳で亡くなったとのこと。
わたしはずっとこの画家は女性だとおもっていたのだけど、男性だという。
このやわらかくしなやかな感じが、おじさまの作品だったとは。