珈琲豆をみつめながら |
今は気負わずに珈琲やお茶をお入れしてお客さんをお迎えしています。
珈琲豆って綺麗だな....とか、いい色に焙煎されているな.....とか、
そんなふうに思いながらお湯を注ぎ、珈琲の香りがたちのぼると、
すっかり心が落ち着いてしまいます。
どうぞ、こたつに入って、みたいな感覚で、
もっともっと自然にいられたら、と思っています。
その方が相手も安心でしょう、多分。
あんまりガチガチに身の回りを固めるのは性に会ってないと気づいた数年です。
昔、恵比寿で開いた2回目の個展のとき、お客さんに、
「1回目の個展のときより自然な表情をしていますね」と言っていただいたことがあります。
うれしかった。よくその言葉思い出します。
続ける事が作るいい意味での“ゆとり”を、ずっと積み重ねていきたい。
でも。
仕事としても、人としても、筋がとおっていたいと思うんです。
わたしにとっての筋は「誠実であること」。
「優等生である」ことはそんなに大事ではないと思います。
失敗はする、間違いもする、勘違いで迷惑をかけたり傷つけたりもあります。
その度に気付き、誠実にうけとめ、反省し、力にするのを繰り返していくことができるか。
そういう意味で、こうやってしがらみなく頑張っていける仕事を選んだのかなあ、と
最近思うようになりました。
私の仕事は、お客さんにうれしい気持ちになってもらうこと。
贈り物なら、贈った方も、贈られた方も。
そして私もうれしくなる。その関係性や在り方は絶対よごしたくない。
本格的に始動し、より一層そんな気持ちが湧いてきています。
感謝。